デザインや開発の現場で「とにかく速くして!」というオーダー、よく耳にしますよね。でも、なぜ「速さ」がそこまで重要なのか、その理由をロジカルに説明できる人は意外と少ないものです。その答えこそが、今回ご紹介する「ドハティの閾値(Doherty Threshold)」にあります。
Contents
0.4秒が運命を分ける?「ドハティの閾値」の正体
みなさんは、Webサイトやアプリを使っていて「あ、なんかサクサク動いて気持ちいい!」と感じたことはありませんか?その直感、実は1980年代から科学的に証明されているんです。
1982年、IBMの研究者ウォルター・J・ドハティらが提唱した法則。それが「コンピューターとユーザーが互いに待つ時間を0.4秒以内にすると、生産性が飛躍的に向上する」というものです。
0.4秒。瞬きをするのとほぼ同じくらいのこの一瞬が、ユーザーが「自分でシステムを操っている!」という全能感を感じられるか、それとも「なんだか重くてイライラする…」と離脱してしまうかの分岐点になるんです。
0.4秒体感型・比較シミュレーター
ボタンを押してから反応するまでの「心地よさ」と「ストレス」を比較できるウィジェットです。
【体験】0.4秒の壁を体感してみよう
下のボタンを押して、丸印が赤く変わるまでの「ラグ」を比べてみてください。
待機中…
なぜ「速さ」がクリエイティビティを加速させるのか
クリエイターやデザイナーにとって、この法則は単なる「スペック向上」の話ではありません。
思考のフロー状態を維持する
人間は、反応が0.4秒を超えると、脳が「待ち時間」を認識してしまいます。すると、せっかくのクリエイティブな思考の波(フロー状態)がプツンと途切れてしまうんです。逆に0.4秒以内であれば、システムとの対話がスムーズになり、ユーザーはストレスなく作業に没頭できます。
ユーザーに「支配感」を与える心地よさ
自分がボタンを押した瞬間にパッと反応が返ってくる。この「支配感」はユーザーに安心感と快感を与えます。「このツールは自分の手足のように動く!」と感じてもらえれば、それはもう立派なファンですよね。
あえて「待たせる」技術?プロが教えるUXの裏技
「でも、どうしても処理に1秒以上かかっちゃうよ!」という場合もありますよね。そんな時に使うのが、デザイナーの腕の見せ所。心理的なドハティの閾値をクリアするテクニックです。
スケルトンスクリーンの魔法
データが読み込まれる前に、グレーの枠組みだけを表示させるアレです。何も表示されない「空白の時間」をなくすことで、ユーザーは「今準備してるんだな」と認識でき、体感速度がグッと上がります。
巧妙なアニメーションの活用
処理中に魅力的なマイクロインタラクション(小さなアニメーション)を挟むことで、ユーザーの注意をそらします。「待たされている」という感覚を「体験を楽しんでいる」という感覚に変換する、プロならではの技ですね。
今すぐできる!ドハティの閾値を目指す改善ステップ
まずは自社のサービスが、ユーザーのアクションに対してどれくらいで反応しているか計測してみましょう。
Googleが提供している「Lighthouse」などのツールを使えば、客観的な数値が見えてきます。もし0.4秒を大きく超えているなら、画像の最適化やコードの軽量化、あるいは上記のような「体感速度」を上げるデザインの導入を検討してみてください。
「速さは、最高のデザインである。」 このドハティの閾値を意識するだけで、あなたのプロダクトはもっと愛されるものに変わるはずですよ!
合同会社トータルライフデザインホーリーでは、企業のロゴからサービスロゴ、DTP、Webデザイン等一気通貫にて業務を行っております。ぜひ一度お問い合わせください。
お問い合わせはこちらから









